Carzibal Point

Aug 17 2011
イギリスにはホームレスが少ない。ロンドンを歩いていると分かるが、駅の構内で段ボールを敷いて寝ている人が殆どいない。公園に段ボールハウスの村が出来ているということもない。どうやらロンドン全体で野宿人の数は500人に届かないようだ。イギリス全体でも1000人未満のようで、2万5000人のドイツと比べると圧倒的に少ない。

何故かというと、イギリスにはあちこちにカウンシルフラットと呼ばれる公営住宅があり、イギリス国籍さえあれば、家賃を払えない低所得者は優先的に居住が認められるからだ。このカウンシルフラットがどのくらいあるのかは自分には分からないが、イギリス中そこかしこにあると思ってもらって間違いない。下の地図は今回暴動の起きたHackneyのものだが、住宅の実に5割がカウンシルフラットとなっている。

カウンシルフラットの家賃は圧倒的に低く、ばらつきはあるものの相場の5分の1程度。それすら払えない人には更に住宅手当が下りる。光熱費やTV受信料も実質タダだ。そして、当然家があるだけでは餓死してしまうので、これとは別にpersonal allowanceと呼ばれる生活手当が出る(最近制度改革があったので名前などが若干違うかもしれないが、大枠は同じ)。25歳未満の単身で週に50ポンド。25歳以上なら60ポンド。外食さえしなければ十分食費と携帯代をまかなえる金額だ(円高の今だと8000円弱に相当)。イギリス国民には、食べるに困るレベルでの貧困は(概ね)存在しない。

ただし、これだけ「おいしい」カウンシルフラットは、当然人気も高い。ウェイティングリストの人数は500万人に達しており、それなりに困窮していないとフラットは手に入らない。下の掲示板では親とカウンシルフラットに同居している30歳女性が、一人で住めるカウンシルフラットを探しているのだが、「今現在無宿とかでないと難しい」と返答されている。

ここで、イギリス人なら誰でも知っているトリックがある。子供がいて、しかも親がシングルマザーだと、フラットが優先的に廻ってくるのだ。こうなると、親から独立したい、しかし職がない子供にとって、手っ取り早い手段は妊娠と言うことになる。かくして、イギリスは先進国でも突出して10代の母親が多い国になった。しかも、子供が生まれると一人当たり週に12~20ポンドのChild benefitが支給される。また、シングルマザーだと上の生活手当も週に40ポンド前後は増額される。このため、パートナーがいても敢えて結婚せず、シングルマザーになる母親が多い(当然の結果として、その後別れて本当のシングルマザーになる確率は高まる)。母親ひとりに子供一人で月500ポンド(約7万円)あれば、正直生活には困らない。

とはいえ、貯金は難しい。それに、貯金額が6000ポンドを超えてしまうと支給額が減額されてしまうので、そもそも貯金する理由がないのだが。ちょっと大きなTVを買おうとすれば、夜遊びを楽しみたければ、その分働くしかない。問題なのは子供だ。託児所に預けたいところだが、ロンドンの託児所は1ヶ月フルタイムで1000ポンド。平均所得層ですら厳しいこの金額を彼らが払えるわけはない。その結果、子供は無人の家に置き去りでTVを見るかゲームをするかと言うことになる。言葉を学ぶには最低の環境だ。

その結果起こったのが、子供の識字率の低下。移民だけでなく、ネイティブの識字率が低下している。2007年に政府が行った大規模な調査によると、小学1年生の6分の1が自分の名前やmom, catといった3文字の簡単な単語を書くことが出来ない。当然、こういう子供は小学校のカリキュラムに着いていくことは難しい。その結果、無視できない数の中学生(数字は忘れた)が、「数学の試験問題の英語が理解できない」ために零点をとる、という現象が起きてしまった。こんな状況では学校に行くのは苦痛でしかない。カウンシルフラットの周りでは、昼間から特に何をするでもなくぼーっと座っている子供達をよく見かける。

この様な子供が成人して職に就くのは、非常に難しい。肉体労働系なら大丈夫だろうが、ポーランドからの出稼ぎ労働者の方が高いスキルと低い給料で働いている。それよりも低い賃金では、生活保障の支給額を下回ってしまうので、働く意味がない。こうして、カウンシルフラットで生まれた子供は、またカウンシルフラットで自分の子供を産むことになる。ちなみに、失業手当の受給者数は約150万人。人口が倍の日本では80万人だ(失業率は8%弱)。別制度のincapacity benefit(病気などで働けない人のためのもの)の受給者は250万人(人口の5%弱)を超えている。

結果、親子3代、殆ど働きもせずカウンシルフラットに住み続けている、という話は、もはやイギリスでは珍しいものではなくなっている。このような状況で子供が未来に希望を見いだせないのは当然のことだ。少なくとも彼らには、サッカーの才能に恵まれてプレミアリーグに行くくらいしか、この生活を抜け出る手段がないように見えるのではないか。このような状況で鬱屈しないでいられるのは、よほど心の強い人間だけだろう。今回暴動でワイン1本を盗んで歓声をあげ、昨日裁判所で有罪を宣告された子供達は、多くがこういう鬱屈と共に生きている。

561 notes

+

以下の質問をしたところ、回答が返ってきたそうです。

製品:プリングルズ
カテゴリー:その他
質問:単に興味本位で聞くのですが、プリングルズの広告に「開けたら最後。You can’t stop」と書いてあるにもかかわらず(本当にそういう経験もあるのですが)、フタを閉じることが出来るようになっている理由はなぜですか?

P&G 北米
プリングルズにご連絡いただきありがとうございます。

なぜフタが開閉できるものにしているかと申しますと、プリングルズをおいしく召し上がっていただいたあと、容器に別のものを入れる目的でお使いになられるお客様がいらっしゃるからなのです。
またご意見がございましたら、ご連絡お待ち申し上げます。

ジョーディ・アン・B
プリングルズ・チーム

736 notes

Aug 16 2011

認知のゆがみは10種類ほどあるといわれています。下記の中で、“自分はこれをよくやっているな”と思うものがあるでしょうか?

●認知のゆがみ

1.全か無か思考:白か黒か、成功か失敗かのどちらかで考える

2.一般化のしすぎ:いくつかの例だけを見て、「いつもそうである」「みんなそうしている」などと判断してしまう

3.心の先読み:相手の心を先読みし「返事がないのは嫌われたからだ」などと思い込んでしまう

4.双眼鏡のトリック:常にほかと比較し、「やっぱり別のランチの方がおいしそうだ」など自分の選択を後悔する

5.レッテル貼り:「自分はどうせ○○だ」と行動する前から結果を決め付けてしまう

6.責任の取りすぎ:何でも「自分が悪い」「自分のせいだ」と思い込む

7.完ぺき主義:理想が高く、ささいな欠点を見つけると極端に幻滅してしまう

8.マイナス化思考:どんな良いことが起こっても、マイナスに置き換えてしまう

9.感情的決め付け:自分がそう感じたら、事実もそのとおりになると思い込んでしまう

10.すべき思考:何でも「当然○○すべきだ」「絶対○○でなければならない」と頑固に思い込んでしまう

2,261 notes

+
日本の航空料金が高いのは鉄道に影響を与えないため。そして高速道路が有料でしかも法外なのは、鉄道、航空、フェリーなどに影響を与えないためだ。すべてが国際的にみて異常な高水準で安定している。その結果、モビリティの低い社会が生まれ、過密と過疎が悪化し、狭い平地をさらに狭くし、デフレにもかかわらず事業コストも生活コストも下がらず。投資環境が改善できない。

500 notes

+
○参加してもいい人
「花火を間近で観られるなんて楽しそうだなあ」という人。
○参加してはダメな人
「私が行ってもいいんですか?」という人。
「他に誰が来るんですか?」という人。
以上です。
※この参加条件、なかなか好評で、「飲み会の案内に使っても良いですか?」などの意見を多数頂きました。ぜひ使って流行らせて下さい。幼稚園の遠足的政治的振る舞いを行動原理とする人は、いまだに多いようですね。
[mixi] 岸野雄一さん | 落書き庁 (via suzueri) (via perm-orange) (via reretlet) (via ak47) (via takaakik) (via dannnao) (via pjmix) (via mnknst)
2009-09-13 (via yasaiitame) (via mcsgsym) (via obrt) (via twominutewarning) (via avycko9) (via uessai-text) (via petapeta) (via ishida) (via katsuma) (via takeshi)

1,947 notes

+
アメリカでは連帯保証人がない代わりに、担保のつけ方が非常に合理的で充実している。 例えば、担保の対象は不動産や有価証券だけでなく、売掛金や商品在庫までもが担保の対象になる。

そして、もし借り手(Borrower)が返済不能になると、担保を渡して借金はチャラになる。例え不動産担保の評価額が下落して元本割れを起こしても、それは銀行側の自己責任と割り切って、それ以上請求してこない。担保を処理して終わり。(こういうのをノンリコースという)

それだけアメリカの銀行は、自分の審査能力や担保の査定能力に自信とプライドを持っているともいえる。

ちょうど日本の質屋に似ています。 質屋は自分の査定にプライドを持っているので、後から「この質草だけじゃ足りない。もっとよこせ」などとは言いませんよね。それと同じ。

一方、日本の銀行は、返済不能時には担保を差し押さえて、それでも足りないと、さらに連帯保証人の個人資産まで取ろうとする。 まるでそれが当たり前の様に。

1,002 notes

Jul 28 2011
ナイチンゲールは忠告者を「善意の陰謀を胸に抱いて入れかわり立ちかわり押し寄せてくるとてつもなく多勢の人びと」と呼び、レギオン、つまり新約聖書に出てくる大勢の悪霊に喩えている。第十二章のタイトルは「おせっかいな励ましと忠告」であり、一章まるごと見舞い客たちへの批判と説教である。なお、患者に対する批判はほとんどなかった。

ナイチンゲールの毒舌 - NATROMの日記 (via do-nothing)

我が名はレギオン、大勢であるが故に

(via petapeta) (via fmfy) 2009-08-19 (via gkojax-text) (via sinitai) (via canaliar)

43 notes

+
ユダヤの慣習では「全会一致は無効」と扱うのだとか。要するに「頭に血が上った状態で議論なんかできるか」って話です。日本人にこそこの制度が本当に必要なんじゃないか

725 notes

Jul 13 2011
809 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2011/07/09(土) 19:02:50.76 ID:r7I33TY/0 
コンタクトを常用している眼科医はゼロに等しい。 
みんな眼鏡をかけている。 
ちなみにレーシックの権威と言われる名医も眼鏡を愛用している。 
つまりそういうこと。 

811 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2011/07/09(土) 20:38:54.08 ID:WLiYsreD0 
»809の「つまりそういうこと」とはどういうことか? 
論理学者「帰納法により、コンタクトやレーシックは本当は目に良くない」 
物理学者「彼が知っている眼科医は全員眼鏡をかけている、という事実しか導かれない」 
数学者「ゼロに等しいと書いてあるから、コンタクトの眼科医を1人見つけてくれば反証可能」 
経済学者「コンタクトよりもレーシックよりも眼鏡のほうが経済的」 
心理学者「彼は自分のことを他人より物知りで頭がいいと思い込んでいる」 
神学者「神はコンタクトやレーシックをお許しになっていない」 
文学者「一行目も二行目も三行目も同じ事しか言っていない」 
歴史学者「眼鏡が誕生したのは中世ベネチアでのこと」 
哲学者「眼鏡は本当に眼科医たちの顔に存在しているのか?」 

752 notes

Jul 12 2011

1 速度が落ちる理由

昔と異なり、大卒が溢れている今では既に知識が豊富な人が揃っているわけで、その知識を活かす場が存在しないというより足枷になっていると言わざる をえません。現場に頭から飛び込んでいく行動力や、状況を見て感覚で判断する嗅覚は、有る意味で『バカ』にならなければできないところがあるからです。し かも、最速を求めるなら脊髄反射でなければならず、いままで蓄えた知識を、極限にまで感覚に落とし込む必要性があります。頭で考えることが優先されて、手先指先に対して技として落とし込むことや、五感を使った反射的な反応を軽視されるから速度が落ちるのです。

2 速度を上げるためにすべきこと

速さを鍛えるためにはには絶対量が増やすことに他なりません。絶対量が増えれば、必然的に経験値が増えます。知識が経験になり技能になります。最初 は確かに無駄は多いかもしれませんが、慣れることで徐々にスピードが上がっていくはずです。頭で考えていることを、すばやく行動に写すためには繰り返す絶 対量がなによりも必要なのです。無駄が嫌なら机の上で知識をつけてもいいと思います。ただ行動に無駄を無くすなら、結局その知識を技能に落とし込むために 量をこなさなければなりません。量をこなすことにも速さがあれば、賢くなる速さも人一倍です。机上の空論を並べたものよりも、地べたを這いずり回った実践 的なもののほうが役に立つことは間違いないのはその証左です。

3 速さを身に着けるための5つのルール


  • 1 決めてから考える

目の前にあるものは全て頭から行うことにする。途中でボリュームが変わったり、横槍が入ったりして数自体が増えたり減ったりしますが、基本的に目の 前のことを処理することを最優先に行う。有る程度、落ち着いてきた段階で一旦ストックを確認して、ざっくり順序を入れ替えて、また目の前にあるものの処理 をすることに専念する。

  • 2 事前にアラートを鳴らす

目の前の処置に集中していると、連絡調整やストックの締め切り等のデッドラインに気付く事ができない場合があります。そのときのために順序を入れ替 えるときに併せて事前にアラートを仕掛けておくことです。要すれば、順序の入れ替え時に調整等を一気に済ませてしまう。そうすることで、常に目の前の処理 に専念できる環境が構築できます。

  • 3 判断する必要がないものは定型化しておく

同じ作業を繰り返すようなものはフォームを作って迅速に処理できるようにしておく。考える必要がないなら誰か他の人に頼むか、機械やシステムに置き換えて任せてしまう。そうすることで、自分が本来すべきことに集中できるようになります。

  • 4 完璧を求めない

パレートの法則にもあるとおり、20%の力で80%の仕事を行うことができます。その残りの20%を埋めるには80%の力が必要です。妥協を許して はならない仕事もありますが、それ以外の仕事を80%に仕上げるためにする時間を割いてまで行う必要性があるかを考えると、すべてを20%の力で並列に処 理していく方が、より多くのことを処理できます。単純計算で80%×(100÷20)=400%なのですから4倍の仕事量をこなすことができます。

  • 5 精度を調整するのは推敲

スピードを落とさないことを最優先で考えるとどうしても雑になりがちです。しかし、道半ばで都度手直ししているとああでもない、こうでもないがすぐ にはじまってしまいます。速さにたいする最大の敵は「迷い」です。この迷いが生じた時点でスピードは極端に落ちます。この迷っている時間には何の生産性も ありません。さっさと決めて前に進むことのほうが経験値が増えます。きちんとした形にするのゴール手前でいいのです。あまり出来てないものよりも完成に近 いものをカスタマイズする方が簡単です。


成果は、「選択肢の正しさ」では決まらず、「選んだあとの行動」によって決まる。
伊藤 喜之

418 notes

Page 1 of 337